内申点・高校入試に焦りを抱いている中学生限定
中学生の国語の成績を上げるには?【実際に点数が上がらない生徒の特徴とは?】

中学生の国語の成績を上げるには?【実際に点数が上がらない生徒の特徴とは?】

中学生の国語のつまずきやすいポイント【学年別】

中学1年生・2年生

  • 漢字・語彙の基礎力
  • 文章の読み取り
  • 文法の理解

中学3年生(入試直前期以外)

  • 評論文や説明文の読解
  • 記述問題の書き方

中学3年生(12月以降・受験期)

  • 時間内に解ききれない
  • 記述の具体的な書き方が曖昧
  • 入試特有の問題形式に慣れていない

中学生の国語はどのように勉強すれば良いか【学年別】

中学1年生・2年生

  • 漢字ドリルや語彙帳での基礎固め
  • 読書や教科書・テキストの文章を丁寧に読む習慣をつける
  • 英語や社会の文章も読むことで自然な国語力を育てる

中学3年生(入試直前期以外)

  • 普段の英語長文読解や社会の資料読み取り、数学の文章題を丁寧に取り組み、要点整理や論理的思考を鍛える
  • 漢字・語彙の復習

中学3年生(12月以降・受験期)

  • 過去問演習で時間配分や問題傾向をつかむ。
  • 記述問題の書き方や解法パターンを徹底的に身につける。
  • 本文の構造を意識した読み方を訓練し、作文の書き方も練習する。

国語の成績が上がらない中学生の特徴

セルスタ円現塾に通う生徒の国語の得意・不得意の違いは、以下の通りです。

ポイント得意な生徒不得意な生徒
通塾スタイル決まった曜日に週2〜3回、
バランスよく通塾
曜日が決まっておらず、
通塾のバランスが悪い
日頃の勉強習慣英語長文や社会資料、数学文章題を丁寧に自習し、
語彙・漢字もコツコツ継続
国語や他教科の文章に触れる機会が少なく、
漢字・語彙の積み重ねが弱い
差が開くところ問題の根拠を文章から正しく読み取り、
論理的に説明できる力
設問の意図を取り違え、
文章全体の論理構造をつかめない
受験直前期の対応過去問演習や記述指導を活用し,
得点力を着実にアップ
過去問演習が不足し、
時間配分や記述対策が遅れがち

国語は“他教科と連動して伸びる”教科

ここまで見てくださった方で、「なぜ国語の話なのに英語や数学の話も入ってるの?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
それは、国語は単独で成績を上げるというよりも、他教科で養われる“読む力・考える力・伝える力”と密接につながっている教科だからです。

ここからは、他教科と国語との関係について見ていきます。

英語で養われる「国語力」

文構造・語彙・論理的読解
英語の長文読解では、主語と述語の関係や段落構成、因果関係をつかむ力が必要です。
これはまさに、国語の評論文・説明文を読み解く力と同じです。
また、英語を丁寧に訳す作業が、言い換え力・要約力・文法的感覚を鍛え、それが国語力の向上に結びつきます。

数学で養われる「国語力」

筋道を立てて説明する力
数学の文章題や図形の証明では、「与えられた条件からどう導くか」を論理的に考える力が必要です。
これは国語の記述問題や、設問の根拠を説明する問題と同様で、答えを出すだけでなく、なぜそうなるかを言語化する力を育みます。

理科で養われる「国語力」

因果関係の把握と要点整理
理科の学習では、「なぜ〇〇が起きるのか」「どんな条件で変化するのか」といった因果関係の理解が求められます。
また、文章・図・グラフの情報を組み合わせて理解する力も、国語の説明文や資料読解で活かされます。

社会で養われる「国語力」

要点のまとめ・資料読解・評論的思考
社会では、大きな歴史の流れや社会の仕組みを理解しながら、複数の情報を整理して要点をつかむ力が求められます。

特に公民分野では、
言葉の定義(例:権利・義務・公共の福祉など)
社会制度の仕組みとその背景
複数の立場や主張のバランスを見る視点
といった論理的・評論的な思考が必要とされます。

これらは、国語の評論文の読解や、複数資料を読み比べて答える問題と非常に近く、社会の学習そのものが国語の読解練習にもなっているといえます。

セルスタ円現塾が国語を“あえて特訓しない”理由

セルスタでは、日々の学習の中で「読む・考える・説明する」力が自然と育つように指導しています。
そのため、国語だけを特別扱いせず、4教科の学習の中で“土台としての国語力”を育てるスタイルをとっています。

特に、以下のような生徒は、国語の学習時間が少なくても成績が安定しています

生徒タイプ特徴
読解力のある理系型の生徒数学・理科の文章題を丁寧に読む
→ 国語にも波及
構造を意識できる英語好きの生徒英文構造の理解を通して
→ 国語の論理構造に強い
社会の流れを理解する生徒歴史や現代の資料整理
→ 要約や背景理解に強い

ただし、「受験学年の12月以降」は“国語の仕上げ”が必須です。
入試が近づくと、「なんとなく読んでわかった」では通用しません。
入試では、限られた時間で点数を取り切る「技術」と「型」が求められるため、セルスタでは中3の12月以降から、国語の解法と記述指導を本格的に行っています。
以下が、実際にセルスタ円現塾が行っている対策です。

● 過去問演習と出題傾向の把握
入試本番を想定した演習 → 解答時間の配分・問題形式への慣れ
高校別の傾向に応じた対策を指導

● 選択問題の「絞り方」の訓練
・本文に書かれていること vs 書かれていないことの見極め
・主張・事実・具体例の区別
・極端な表現や飛躍した内容を除外する判断力

● 本文の読解に「構造的視点」を導入
・「具体例→一般化」などの論理構造をつかむ
・指示語や接続語を手がかりに、段落の関係性をとらえる
・主張の位置・理由の位置を意識した読み方を徹底

● 記述問題の「答え方」を徹底指導
・「理由は?」→「〜から」/「どんなこと?」→「〜なこと」など、設問の聞き方に合わせた文末表現の訓練
・自分の言葉でまとめる練習 → 説明力・論理性の強化

セルスタ円現塾は作文指導にも力を入れています!


入試では、作文や小論文が課される高校も多くあります

セルスタでは、以下のような「書き方の型」に基づいて指導を行っています。
「意見 → 理由(2つ)→ 結論」の構成で論理的に書く
主語・述語のねじれや文法ミスを修正
自分の体験や日常を具体例として使う
与えられたテーマに対し、自分の立場を明確に持つ

作文は、日頃の思考力と表現力の“総まとめ”です。丁寧に時間をかけて指導します。

中学生の国語の成績を上げるには? まとめ

国語は“自然に育てて、最後に仕上げる”
国語は、「問題集を何冊も解く」よりも、「日々の学習の中で育てる」教科です。
セルスタでは、英数理社の学習を通して、読む力・考える力・言葉で表す力を総合的に育てることを大切にしています。

しかし、入試が近づく12月以降は別です。
得点力としての国語を仕上げるフェーズに入り、戦略的に指導を行います。
解き方の型を覚える
記述の書き方を訓練する
本文を構造的に読む力をつける
「書き方の型」に基づき論理的な作文力をつける

これが「特別、国語に力を入れていなくても入試で成果を出している」セルスタの国語指導の核です。